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HTML_PRINT関連

ここではHTML_PRINT命令を始めとするhtml関連命令を解説します。
関連命令を使うことにより、htmlと類似した文法で表示内容を指定できます。
※EM+EEで仕様追加があったため、EM+EE準拠に改訂しています

HTML_PRINT

htmlっぽいタグを利用してPRINTする命令です。
引数がPRINTのような文字列ではなくPRINTSと同じ文字列式であり、自動的に改行するので実際はPRINTSLの動作に近いです。
HTML_PRINTによる描画はALIGNMENTSETFONTCOLORFONTSTYLE命令とその類似命令の影響を受けません。
これらの効果を得るには全てタグで指定する必要があります。
<タグ名 属性='属性値'>テキスト</タグ名>という形で使用します。
属性値は'~'または"~"で囲う必要があります。
Emueraにおける文字列との区別のために、'~'で囲うことを推奨します。

EM+EEの追加機能で、第二引数が0(デフォルト)以外の場合,強制改行をしなくなります。

p

<p align='~'>テキスト</p>

pタグは文字列の前にのみ置くことができ、</p>は最後にのみ置くことができます。
</p>は省略してもかまいません。

  • align属性
    必須
    ALIGNMENT命令に相当します。left, center, rightの三種が指定できます。

nobr

<nobr>テキスト</nobr>

PRINTSINGLE命令による描画に相当します
このタグをつけると描画領域を越えたことによる暗黙の改行が行われなくなります(<br>による明示の改行は可能です)
ただしEmueraはブラウザと違って横方向にスクロールできないのでウインドウ幅を越えた分は見えなくなります。
<nobr>は最初のテキストより前にのみ置くことができ、</nobr>は最後のテキストより後のみ置くことができます。
</nobr>は省略しても構いません

br

改行します。
この効果は表示行の改行なのでいくつ<br>があってもCLEARLINELINECOUTでは一行とみなされます。

button, nonbutton

<button value='~' title='~' pos='~'>テキスト</button>  
<nonbutton title='~' pos='~'>テキスト</nonbutton>

buttonは囲った部分のテキストをクリック可能なボタンにします。
nonbuttonは囲った部分のテキストをボタンでないテキストとして表示します。

  • value属性
    buttonにのみ指定できます。
    valueを省略した場合、クリック不可の<nonbutton>と同様の非ボタンになります。

  • title属性
    ボタンをポイントしたときに表示されるツールチップの表示内容を指定します。

  • pos属性
    alignleftかつnobrタグが使用されている場合にのみ使用できます。
    画面左端からの位置をフォントサイズに対する%で指定します。
    例えば<button pos='300'>ボタン</button>ならば「   ボタン」とほぼ同じ位置にボタンが書かれます。

font

<font face='~' color='~' bcolor='~'>テキスト</font>

囲った部分のフォント、表示色、ボタンの選択中表示色、を変更します
このタグは入れ子にすることができます

  • face属性
    フォント名を指定します。空文字列を指定した場合、コンフィグで指定されたフォントになります。
    指定されたフォントが存在しないかサポートされない場合、「Microsoft Sans Serif」が代わりに使用されます。
    (これは .Net FrameworkのSystem.Drawing.Fontクラスの仕様によります)

  • color属性
    テキストの表示色を指定します。
    色指定は#FF0080のような16進数形式かredblueのような単語形式で指定します。
    色名は.Net FrameworkColor構造体の定義色に準じます。
    ただしTransparentは色名として指定できません。

  • bcolor属性
    ボタンの選択中表示色を指定します。

b, i, u, s

<b>太字</b>, <i>イタリック</i>, <u>アンダーライン</u>, <s>打消し線</s>

囲った部分の文字をそれぞれ太字、イタリック、アンダーライン付、打消し線付にします

img

<img src='~~' srcb='~~' height='~~'>

行内に画像を表示します。
画像を準備する方法はリソース設定を参照してください。

  • src属性
    必須
    resourcesフォルダのcsvで作成したリソース名を指定します
    heightwidthを指定しない場合、縦横比を維持したまま、縦幅がフォントサイズと一致するように縮小又は拡大して表示されます。
    描画インターフェイスがWINAPIの場合、アルファブレンドは行われません。

  • srcb属性
    resourcesフォルダのcsvで作成したリソース名を指定します
    srcbにはボタン選択時に表示されるべきリソース名を指定します。
    省略した場合srcと同一画像が使われます。
    画像はsrcと同じサイズに縮小又は拡大して表示されます。

  • height属性
    表示サイズの縦幅をフォントサイズに対する%で指定します。省略すると100です。
    負の値を指定した場合、画像を縦に反転して表示します。

  • width属性
    表示サイズの横幅をフォントサイズに対する%で指定します。省略すると0です。
    0の場合、元画像の縦横比を維持する値になります。
    負の値を指定した場合、画像を横に反転して表示します。

  • ypos属性
    表示位置の縦軸位置をフォントサイズに対する%で指定します。省略すると0です。
    「行の高さ」ではなく「フォントサイズ」が基準であることに注意してください。
    横軸位置の調整には<shape type='space'>buttonpos属性を利用してください。

  • px表記 上記の属性に関しては数値の後にpxを付けることでpx指定が可能

  • srcm属性 CBG系のボタンマップと似ています。INPUT系の拡張モードまたはINPUTMOUSEKEY命令を実行するとき,マウスカーソル直下のボタンマップ画像の色(RGB部分)をRESULT:3(INPUTMOUSEKEYの場合RESULT:6)に代入します。

shape

<shape type='rect' param='~~' color='~~' bcolor='~~'>  
<shape type='space' param='~~'>

行中に指定した図形を描画します。

  • type属性
    必須
    描画する図形のタイプを指定します。
    rect又はspaceが使用可能です。

    • type='rect'
      長方形を描画します。
      paramには1又は4つの数字を指定します。
      paramが1つのとき長方形の横幅を指定します。
      <shape type='rect' param='400'>は横幅がフォントサイズの400%である長方形を描画します。
      paramが4つのときx,y,横幅,縦幅順で指定します。
      <shape type='rect' param='0,25,400,50'>は行の上下中央に縦幅がフォントサイズの50%の長方形を描画します。
      param='400'param='0,0,400,100'と同じ意味になります。
    • type='space'
      paramに指定した幅だけ何も表示しません。
      例えば<shape type='space' param='400'>はフォントサイズの400%の区間だけ何も描画しません。
      これは全角スペース4つ分とおおよそ同じです。
  • param属性
    必須
    図形描画のためのパラメータをフォントサイズとの比率(百分率)で指定します。
    複数の値を指定する場合はカンマで区切ります。

  • color属性
    図形の色を指定します。指定のフォーマットは<font>タグと同じです。

  • bcolor属性
    図形のボタン選択中の色を指定します。指定のフォーマットは<font>タグと同じです。

clearbutton

EM+EEで追加された機能です。<clearbutton>は囲った部分のボタンかを無効とする(titlepos属性の機能は残る)

  • 属性notooltiptrueの場合、ボタンtitle属性も無効とすいる

div

EM+EEで追加された機能です。<div>で囲った内容を指定したエリアで表示することが可能です。<div>は入れ子構造に対応していません。他のタグと併用可能です。

  • width属性:サブエリアの幅。<img><shape>タグのようにpx、フォントサイズとの百分率で指定可能。
  • height属性:サブエリアの高さ。<img><shape>タグのようにpx、フォントサイズとの百分率で指定可能。
  • xpos属性:サブエリアが現在位置からの横方向距離。省略可。負数なら左寄り,正数なら右寄り。<img><shape>タグのようにpx、フォントサイズとの百分率で指定可能。
  • ypos属性:サブエリアが現在位置からの縦方向距離。省略可。負数なら上寄り,正数なら下寄り。<img><shape>タグのようにpx、フォントサイズとの百分率で指定可能。
  • size属性:widthheightの簡略化です。書式:size='width,height'
  • rect属性:xposyposwidthheightの簡略化です。書式:rect='xpos,ypos,width,height'
  • depth属性:サブエリアの奥行き。省略可。負数なら手前に,正数なら奥に。
  • color属性:サブエリアの背景色。省略可。指定のフォーマットは<font>タグのcolor属性と同じです。

  • display属性:サブエリアの描画形式。省略可。

    • relative(デフォルト):今の文字位置で描画。
    • absolute:ウィンドウの固定位置で描画、スクロールしても移動しません。(0, 0)はウィンドウの左下、yposは上方向が正です。
  • margin属性:サブエリアの全四辺のマージン領域。省略可。

    • margin='all'allを四辺すべてに適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。
    • margin='leftRight,topBottom'leftRightを上下、leftRightを左右に適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。
    • margin='top,leftRight,bottom'topを上、leftRightを左右、bottomを下に適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。
    • margin='top,right,bottom,left'topを上、rightを右、bottomを下、leftを左に適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。
  • padding属性:サブエリアの全四辺のパディング領域。省略可。指定のフォーマットはmargin属性と同じです。

  • border属性:サブエリアの境界の幅。省略可。指定のフォーマットはmargin属性と同じです。
  • bcolor属性:サブエリアの境界の色。省略可。指定のフォーマットはmargin属性と似ているが、色の書式は<font>タグのcolor属性と同じです。

  • radius属性:サブエリアの境界の外側の角の丸め(半径)。省略可。

    • radius='all'allを全四角に適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。
    • radius='ltRb,rtLb'ltRbを左上と右下、rtLb右上と左下に適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。
    • radius='lt,rtLb,rb'ltを左上、rtLbを右上と左下、rbを右下に適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。
    • radius='lt,rt,rb,lb'ltを左上、rtを右上、rbを右下、lbを左下に適用します。px、フォントサイズ百分率両方可。

文字参照

&;で囲まれた単語があるとそれを文字参照として処理します。
対応している文字参照は&amp;, &gt;, &lt;, &quot;, &apos;及び&#nn;, &#xnn;です。

コメント

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html解釈にあたり、<!--及び-->で囲われた文字は無視されます

関連命令・関数

リファレンス内にあるHTML系の項目を参照してください